パーティーや芸術鑑賞会で人気のリンキングリングマジック

パーティーや芸術鑑賞会で人気のリンキングリングマジックマジックショーでよく演じられるマジックの一つに、リンキングリングがあります。リンキングリングとは、切れ目の無い金属の輪が繋がったり外れたりするマジックです。

別名で「チャイナリング」という愛称で、マジシャンには親しまれています。中国4000年の歴史の中で考えられました。

最先端の技術が毎日のように開発される現在においても、当時の仕掛けのまま、今なお多くの人を魅了し続けている素晴らしい古典マジックです。

本数によるリンキングリングの見せ方の違い

リンキングリングは長い歴史の中で、多くのマジシャンによってさまざまな見せ方が考えられました。シンプルにリング2本だけで行なう方法から、12本も使う方法までいろいろです。

少ない本数で演じるリンキングリングは、リングが繋がったり外れたりする現象そのものの不思議さを楽しむことができます。

いっぽう、リングの本数が多くなるに連れて、リングで物や動物など、さまざまな形を作る見せ方に変化していきます。

マジシャンにより使う本数はそれぞれ異なりますが、練習を繰り返し、見せ方が研究されたリンキングリングはとても素晴らしいです。

リンキングリングのメリットとデメリット

リンキングリングはシンプルなマジックです。そのため、子供でも現象(リングが繋がったり外れたりすること)を理解することができるので、学校の芸術鑑賞会や誕生日パーティーで演じるととても喜ばれます。

企業パーティーやイベントでも、大きく演じることができるので、遠くの人でも楽しんでもらえます。

また、サイズの小さいリングを使えば、クロースアップマジック(目の前で見せる手品のこと)でも演じることができます。

ただ、リンキングリングは、基本的にリングが繋がる・外れるの繰り返しなので、あまり長く演じると観客に途中から飽きられてしまいます。

そのため、いかに不思議さと感動を伝えられる見せ方ができるかが、このマジックを成功させる秘訣になります。

ちなみに、私はリングを3本だけ使い、雰囲気の良い曲に合わせ、リングが繋がったり外れたりする瞬間をじっくりと楽しんでもらえる見せ方を心がけています。

タネだけ知ってもリンキングリングができない理由

リンキングリングは玩具店で簡単に手に入れることができます。値段も安いので、大人からすれば子供のおもちゃのように思うかもしれませんが、実は立派なマジックです。

私は昔、手品道具の実演販売をしていたことがあります。最初は子供だましだと思い、冷やかし程度に見ていた大人が、実際に見ると夢中に見入ってしまい、最後はタネを知りたいたがために購入していきました。

しかし、リンキングリングは買ったからといってすぐにできるようになるマジックではありません。

相当練習しなければ、華麗に魅せることはできません。

また、タネがあまりにもシンプルなので、タネを知ってしまうとがっかりします。ただ、タネを知ってもどうしても理解できない部分があります。説明書を読んでもおそらく理解できないでしょう。

この理解できない部分こそが、練習を繰り返したマジシャンのみができる技術であり、このマジックの奥深いところです。

リンキングリングは相当難しいマジックなので、買っても間違えなくできません。くれぐれも買う前にいちど冷静な気持ちになりましょう。

リンキングリングの進化

リンキングリングのタネに大幅な進化はありません。ただ、それでも多少の進化はあります。軽量化のため、素材が鉄からアルミに変わったり、リング同士が触れたときに良い音がでるような素材でつくられていたりします。

さらに、ギミックがより分からないように技工を凝らしたものもあります。物によっては、リング1本で数万円します。

ただ、リンキングリングは高いリングを買ったからといって、うまくできるようになるマジックではありません。根本的なネタは変わらないので、うまくできるようになるには練習しかありません。

パーティーやイベントでマジシャンがリンキングリングを演じていたら、ぜひ古典マジックの素晴らしさを感じ取ってみてください。