タレントのイメージ戦略で出囃子(でばやし)が重用な理由

タレントのイメージ戦略で出囃子(でばやし)が重用な理由タレント活動をする上で、イメージ戦略を練ることはとても大切です。

特に、タレント初心者の頃は誰もあなたのことを知らないので、ひとめ見てあなたを印象付けることができる、見た目やパフォーマンスを考えなければいけません。

聴衆には、パッと見て分かりやすいタレントの方が覚えてもらいやすいです。

そのため、お笑いタレントを目指すのであれば、個性的な衣装を作り、瞬間的に笑わすことができるジョークを考える必要があります。

ものまねタレントを目指すのであれば、本物と見まちがえてしまうほどそっくりになるように、パフォーマンスを研究する必要があります。

このように戦略を練った上で少しずつ出演回数を増やしていけば、聴衆のあなたに対する印象が積み重なり、やげて誰もが知っているタレントになることができます。

分かりやすいイメージ戦略で成功したマジシャンの例

私はマジックを職業としているプロのマジシャンです。マジシャンもタレントなので、不思議な現象やテクニックの他にも、イメージ戦略を考える必要があります。

イメージ戦略で成功したマジシャンは、耳が大きくなったり、右耳に入れたティッシュが左耳から出てくる方です。これといって不思議なマジックをしていないにも関わらず、多くの人に名前が知られています。

その理由は前述した通り、聴衆に分かりやすかったからです。

分かりやすく楽しいので出演回数が増え、いつしか聴衆にジョークマジシャンのイメージが定着し、大ブレイクしました。

同様に、口からトランプが出てくるマジシャンも、その芸がきっかけで大ブレイクしました。「口からトランプを出すマジシャン=◯◯」と聴衆のイメージができあがっています。

ここまでは視覚(見た目)を意識したイメージ戦略について述べてきました。しかし、見た目を意識することだけがイメージ戦略ではありません。

音楽を利用したタレントのイメージ戦略とは

タレントは音楽でもイメージ戦略を練ることができます。

あなたは出囃子(でばやし)という言葉を聞いたことがありますか? 出囃子とは芸人が舞台に登場する時に流す音楽のことです。

芸人が登場する前、もしくは登場と同時に流すことで、観客の注目を集めリズムに乗せます。

芸人のパフォーマンスの出来、不出来は、観客のノリの良し悪しにかかっていることがあります。そのため、観客には少しでも早く芸人のリズムに乗ってもらう必要があります。

そして、リズムに少しでも早く乗ってもらうために、出囃子は利用されます。

観客にリズムに乗ってもらえれば、笑ったり拍手したりと、リアクションをたくさん取ってもらえます。そうすれば、芸人のテンションも上がり、より良いパフォーマンスをすることができるのです。

このように出囃子はとても重用です。芸人によっては、オリジナルの出囃子を持っている人もいます。

ちなみに、マジシャンでも出囃子を利用して成功した人がいます。

それは、サングラスをかけてスプーンを曲げる超魔術師です。舞台でもテレビでも、登場するときには必ず「あの音楽」が流れます。

あの音楽が流れれば、誰もが超魔術師のことを思い浮かべることができます。

出囃子を聞いただけでタレントのことをイメージしてもらえるぐらいになれば、聴衆の認知度はかなりあると言えます。

認知度が高ければ、それだけタレントとしての価値が上がるので、ギャラもアップします。

以上のように、タレントのイメージ戦略を考える上で、出囃子はとても重用です。

ちなみに、私は特に決まった出囃子を持ってはいません。

ただ、ステージでショーを行なう際には、最初に短めで現象が分かりやすいサイレントアクト(音楽に合わせて行なうマジック)を行い、観客の注目を集めリズムをつくります。

タレントのイメージ戦略を考える場合、見た目と同様に出囃子についても考えてみてください。出囃子がタレントの個性とうまくマッチすれば、より聴衆に覚えてもらいやすくなります。