ミキサーで音を最適に調整し、イベントを盛り上げる重要性

ミキサーで音を最適に調整し、イベントを盛り上げる重要性
イベントを盛り上げるには音がとても重要です。話している人の声や音楽が相手に心地よく聞こえなければ、聞くことに疲れてしまうからです。

また、「観客に聞こえにくいから」という理由で安易に音量を上げても、その音が耳障りであれば観客のイベントに対する集中力は半減してしまします。

観客のイベントに対する集中力を高め、盛り上げるには、いかに相手に聞き取りやすい音声でスピーカーから音を流せるかにかかっています。

音量や音質が最適だと同じマジックでも盛り上がる

私はプロのマジシャンです。さまざまなパーティーやイベント、結婚式などでマジックを披露しています。ステージでショーを行なう場合は、音楽に合わせて行なうマジック(サイレントアクトと言う)や喋りながら行なうマジックをします。

このとき、しっかりと相手に聞き取りやすい音声で音を流せた場合と、そうでない場合とでは、観客の集中力と盛り上がりが全く異なってきます。

同じマジックでも、「相手に聞き取りやすい良い音」でショーができた方が、圧倒的にウケが良いです。そのため、私はイベントにおける音の重要性を強く認識しています。

マイク毎の音を調整するミキサーとは

最適な音声でスピーカーから音を流すためには、音声を調整する必要があります。この音声を調整するのに必要となる機械がミキサーです。

例えば、音楽の場合、ギター、ドラム、ピアノ、歌声など、さまざまな音声が混ざり合って一つの曲ができあがります。それぞれの楽器や歌声は、もともと併せ持っている音量や音質が異なります。

例えば、ドラムは大きな音が出る楽器です。対して、ピアノはドラムほど大きな音はでません。ドラムとピアノを一緒に演奏した場合、ピアノの音がドラムの音に負け、打ち消されてしまいます。

これでは、ピアノのメロディーが聞こえないので、観客に音楽の良さを100%伝えることができません。

そこで、ドラムとピアノの双方にマイクを取り付け、音を拾います。その拾った音をミキサーという機械に取り込みます。ミキサーには、それぞれのマイクが拾った音声をマイク毎に調整できる機能が備わっています。

この場合ではドラムの音を下げ、ピアノの音を上げます。こうして、ピアノの音がドラムの音に負けないように調整した上で、スピーカーに出力します。

ミキサーとは、それぞれのマイクが拾った音声を一箇所に集め、音量や音質を最適に調節し、一つにまとめた上でスピーカーに1本のケーブルで出力するための機械です。

特に音楽イベントでは楽器の数が多く、それに伴いマイクの本数も増えるので、マイクケーブルを差し込むための穴(入力ラインという)がたくさんあるミキサーが必要になります。

マイクの数が増えれば、それだけ多くの調整が必要になります。音響は、ミキサーを操作するスタッフの腕とセンスがとても重要になります。

たかが音でもされど音です。イベントの良し悪しを左右するのは音といっても過言ではありません。

ミキサーを操作するには、それなりの経験と技術が必要なので、素人が簡単にできることではありません。

イベントやパーティー、結婚式を成功に導くためには、しっかりとしたプロの音響スタッフに、ミキサーを含めた音響機材全般の操作をお願いすることが重要です。