タレントは相手に敬意をもって丁寧に話すことが重要な理由

タレントは相手に敬意をもって丁寧に話すことが重要な理由あなたは、日々丁寧な言葉づかいで人と話すことを心がけていますか?

丁寧に話すとは、先輩や目上の人には敬意が伝わる言葉で話し、後輩には先輩風を吹かせるような、偉そうな話し方をしないことです。

家族で話す場合は別として、社会生活の中で知り合った人は、例え気心が知れた友人であっても他人には変わりありません。そのため、年上、年下は関係なく、誰にでも敬意をもって話すことが大切です。

敬意をもって丁寧に話すことは社会人の常識

芸能界は上下関係がとても厳しいです。いつも丁寧に話すことを心がけていないと、先輩やクライアントから嫌われます。

あなたが敬意をもって丁寧に話すことができなければ「この人は一般常識がない」と思われ、仕事を依頼されることはありません。

よくあるのは、初対面なのにタメ口で話してくる人です。初対面であれば、まずお互いに自己紹介をして、丁寧に敬語で話すのが社会人としての常識です。

しかし、初対面でタメ口だと相手に対しての印象が悪くなります。

あなたも印象が悪い相手とは、できれば一緒に仕事をしたくないはずです。そう思われないためにも、初対面の人と話すときは、タメ口にならないように気をつける必要があります。

また、丁寧に話すとは、堅苦しく話すことではありません。

例え少し変な敬語や文法であっても、そこに相手をうやまいながら話そうとする気持ちが込められているかが重要です。

そのような気持ちがあれば、うっかり先輩に対してタメ口を使ってしまったとしても、少しぐらいなら怒られないかもしれません。

相手によって態度を変えてはいけない理由

私はマジシャンですが、以前、若手マジシャンのマネージャーの仕事をしたことがあります。3人のマジシャンが現場で不自由なく仕事ができるように、私が時間管理をしたり道具を運んだりしました。

このとき、2人はよく知っているマジシャンだったので、相手も私に敬語で話をしてくれました。しかし、残り1人は初めて会うマジシャンで、相手も私がマジシャンであるとは知りませんでした。

そのため「単なるマネージャーだから雑用などをやるのは当然」という感じで上から目線で接してきました。話し方も鼻先で人をあしらうような感じです。

楽屋では常に2人のマジシャンは、私に敬語を使っていましたが、初対面のマジシャンだけは偉そうなタメ口です。しかし、そのマジシャンも異変に気付き、2人のマジシャンにこっそりと私について尋ねたようです。

すると、私がマジシャンとしての先輩であるとわかり、急に態度が一変して丁寧になりました。

そのマジシャンは「何で最初にマジシャンだと言ってくれなかったんですか!」と言いました。

しかし、相手がマジシャンの先輩だったら敬語をつかい、マネージャーだったら偉そうに話すという考え方が間違っています。

例え相手がマネージャーだったとしても、敬意をもって接するのがプロのタレントです。むしろ、マネージャーにこそ敬意を払う必要があります。

このときは、笑い話で済みましたが、他の状況で同様のことをしたら「あの無礼な口の聞き方をする奴は誰だ!」と怒る人もいるはずです。

相手との関係や立場は逆転する

人は見た目で判断できません。見た目が普通なのに実はとても偉い人でや、若くても凄い人はいくらでもいます。

また、あなたが上から目線で接していた後輩が、あるとき立場が逆転して後輩のほうが有名になることも考えられます。

このように、相手のキャリアは見た目だけでは分からず、立場もいつ逆転するか分かりません。

そのため、相手には常に敬意をもって丁寧に接することが大切です。

そのように接していれば、相手のキャリアが分かった時や立場が逆転した時でも、相手に対して悪態をついてしまった過去がないので、後悔することがないからです。

以上のように、タレント活動を続けるためには、関わる人達と良好な関係を気付くことが大切です。そのためには、日頃から相手に敬意をもって丁寧に話すよう心がけることが重要です。