マジックで子供に伝える「謙虚に教わること」の大切さ

マジックで子供に伝える「謙虚に教わること」の大切さ人が新しいことを身につけるとき、多くの人はその道の専門家や先輩などから教えてもらいます。これは成長していくためには必要なことです。

このときに大切なことは、謙虚な気持ちを持つことですです。謙虚な気持ちで教わらなければ、物事を身に付けるスピードは格段に遅くなります。

そして、子供が「謙虚に教わる」という姿勢を身につけるためには、親のしつけが重要です。

しかし、子供に対しては、物事を教えるということ自体が大変です。なぜなら、子供は興味があることには積極的に取り組みますが、興味がないことに対しては積極的に取り組もうとしないからです。

そこで、子供に興味を持たせながら、さらに「謙虚に教わる姿勢」を教える方法として、マジックがとても有効です。

ほとんどの子供はマジックが好きなので、親がマジックを見せてくれるとなれば、それだけで一生懸命になって見てくれます。

マジックを通して私が経験した良好な親子関係

私がマジックを本格的に始めたのは中学生の頃ですが、幼稚園児の頃からマジックには興味がありました。

そのキッカケとなったマジックは、スーパーにて150円で買った「10円玉を箱に入れると出たり消えたりするマジック」でした。

まず初めに親がそのマジックを見せてくれました。10円玉が出たり消えたりする、たったそれだけのことでしたが、とても不思議でどうなっているのか気になって仕方がありませんでした。

その後、一人で説明書を読むことは難しかったので、親にタネとやり方を教えてもらい、翌日から友達の前で披露していました。

このマジックは当時の私にとっては宝物でした。

しかしある日、家に親の友達が遊びに来て、その子供に親がマジックを見せたところ、手品のタネが壊れてしまいました。そのため、私はそのマジックを行うことができなくなってしまいました。

この時は、子供ながらに生きがいをなくすほどのショックでした。親もさすがに悪いと思ったのか、私は数日後にデパートの手品売り場で新しいマジックセットを買ってもらうことで、ようやく気持ちが落ち着きました。

そして、このマジックセットは先ほどのマジックよりも更に難しかったので、一つ一つ親にやり方を教わり覚えていったことを今でも記憶しております。

その頃は、親から教えてもらうことに対して何も感じていませんでした。しかし今考えると、記憶にしっかりと残っているので、良い親子のコミュニケーションになっていたのだと思います。。

このように、マジックであれば親が子供にやり方を教えることを通じて、教える側と教えられる側の関係性を実感させることができます。

また、子供と良いコミュニケーションを育みながら、社会の上下関係の大切さや、教わることに対する心構えも自然と教えることができます。

子供が興味あることを親が教えることの重要性

私はマジシャンなので、どうしても例えがマジックになってしまいますが、親が子供に教えるのであれば他のことでも問題ないと思います。

例えば、私はマジック道具を自作するので、部品を購入するために模型店に行くことがあります。そこでは、電池で動くプラモデルの車を使ったレース大会をよく行っています。

このとき、親が子供に組みて方や早く走らせるためのチューニング方法を教えている姿を見ると、プラモデルのレースを通して、とても良い親子関係を築けているなと感心することがあります。

このように、親が子供に教えることができれば、その手段はマジック以外でも何でもかまいません。

ただ、子供が特に興味をもっていることがない場合、マジックは子供が興味を示してくれやすいので有効なな方法です。

マジックは、例え親がマジックの方法を知らなかっとしても、問題ありません。初心者向きの道具や解説本を購入することで手軽にできるからです。

まずは、試しに会社帰りにマジック道具を買い、子供に見せてあげてみて下さい。

子供はとても興味をもってマジックを見てくれるはずです。そして、やり方をしっかりと教え、同時に教わる時の謙虚な気持ちも経験させて下さい。

マジックを通じて、良好な親子関係を築くことができます。