メールの送受信:コンピューターを過信するのは危険な理由

メールの送受信:コンピューターを過信するのは危険な理由タレントとして活動するには、受けたメールに対して必ず返信することが大切です。

クライアントや事務所が、仕事の案件や大切な連絡事項を送信したとしても、タレントからの返信がなければ、きちんとメールの内容が伝わったか分からないからです。

今では、メールで世界中の人と簡単にコンタクトがとれる便利な時代です。そうであるからこそ、特にメールの内容が仕事の案件に関することであれば、できるだけ早く返信するのは、タレントとして常識です。

メールは完璧なシステムではない

しかし、メールは便利である反面、100%確実なシステムではありません。

送信したつもりが送信できていなかったり、送受信に時間差がかなりあったりする場合があります。そのため、メールという機能を100%信頼できるシステムだと過信してはいけません。

相手との送受信に不安を感じた場合は、電話確認もして、メール機能の不備を補う必要があります。

私はプロのマジシャンです。ショーの依頼や、当日の時間変更の連絡は主にメールでします。その方が、万が一ミスがあった場合に、メールをさかのぼってミスの原因を探すことができるからです。

しかし、過去に何度かはメールをしたにも関わらず、相手に届いていなかったり、逆に相手が私にメールをしたのに、私が受信できていなかったことがあります。

このような場合、「アレ?」 と思います。この「アレ?」 を放置しておくと、実はメールが送受信できてなく、大きなトラブルを引き起こす原因になることがあります。

送受信の思い込みがトラブルを引き起こす

以前、こんなトラブルがありました。前日に来た急なマジックショーの依頼です。たまたま、翌日が空いていたので、「明日の案件をお受けします」と直ぐに返信をしました。

この事務所とは信頼関係が成り立っているので、いつもなら「ではお願いします」などメールが来ます。しかし、このときはメールが来ませんでした。私も忙しいのかと思い、特に電話確認はしませんでした。

そして、当日メールに書いてあった通りに現場に行ってみると、なぜか他のマジシャンがいました。

てっきりマジシャン2人で行なう仕事なのかと思いましたが、お客様の人数も少ないので1人で対応できる現場です。

そして、マネージャーが到着し、私を見て驚きました。私からの返信がなかったから、「急の仕事だったので別のマジシャンに依頼した」と言われました。

これを聞いて私も驚きました。

確かに昨日はメールを受信し、すぐに返信をしたからです。その証拠に、きちんと返信内容と時刻の履歴は残っていました。

しかし、マネージャーの携帯を見せてもらうと、私の返信メールが届いていないのです。

マネージャーは、私が必ず返信するのを知っているので、「アレ?」と思ったみたいですが、私と同様に「忙しくて返信できないのかも」と思い込んで、特に催促の電話連絡はしなかったのです。

今回の場合は、他のマジシャンに仕事が依頼され、私も現場に行ったので全くトラブルになることはありませんでした。

しかし、逆に事務所側が「メールは送れている」と思っていて、実はマジシャンに届いていなかった場合は、現場に誰もマジシャンいないことになるので大問題になります。

コンピューターの不具合を察した場合は迷わず電話する

このように、「メールは届くものと」信頼しきってしまうと、まれに届いていないことがあるので危険です。

ある程度時間が経過しても、相手からの返信がない場合は、電話でメールが届いているか確認することが、確実に仕事をするためには重要です。

メールでのやり取りの場合、必ずメールの内容を理解したことを相手に送信することは、タレントとしての基本的な心構えです。

いつもきちんとしたメール対応をしていれば、コンピューターの不具合による送受信トラブルに素早く気付くことができます。

前述の場合は、私とマネージャーの「アレ?」と思った直感を無視して、「送信できた」と思い込んでしまったことが、トラブルの原因です。

以上のように、メールでやりとりをする場合は、コンピューターを過信してはいけません。何かおかしいと感じたら、必ず電話で確認することが、安心して仕事をするためには重要です。