タレント業務の基本:メール・電話連絡の徹底

タレントが守る時間厳守の徹底モデルやタレントは華やかなイメージがあります。しかし、華やかに活躍するには信頼を得ることが絶対必要です。そのため、これからタレント業を目指す方は、まず多くの人から信頼を得る必要があります。

私は2000年よりマジシャンとして活動しています。こうしてマジシャン業が続けられるのは、多くの方にお世話になりながら、少しずつ信頼を積み重ねてきたからだと思っています。

タレントとマジシャンは、職種はちがいますが、信頼を積み重ねていく考え方はおなじです。

信頼を積み重ねていくためには、仕事の基本である連絡を取り合うことが大切です。

しっかりと連絡をとり、丁寧に仕事を行い、相手からの信頼を重ねることが、タレント業を長く続けるための秘訣です。

できるだけ早いメールの返信を心がける重要性

タレント業務の案件は主にメールできます。日程と業務内容が書かれていて、その中から行える案件を選びます。そして選んだ案件が決定すればその仕事を行います。

この時、具体的な内容確認は事務所と行います。細かな業務内容は電話や口頭で伝えられますが、最終的にはメールで確認が行われます。

それは、電話や口頭だと証拠が残らないので、何かトラブルがあった時の責任の所在がハッキリしないからです。

ここで注意すべきことは、メールでの連絡だと返信が遅くなってしまう場合があることです。

プライベートや友達とのやりとりであれば問題ありませんが、タレント業務の返信はできるだけ早く行うことが鉄則です。

場合によっては、直ぐ返信できない時もありますが、内容によっては緊急を要する場合もあるため、遅くても2時間以内には必ず返信するようにします。

タレント業務は、途中でスケジュールなどが変更になることは珍しくありません。返信が遅くなれば、それだけ業務の進行が遅くなってしまいます。そのため、返信は早いにこしたことはありません。

またメールの内容が、「明日の入り時間は13時にスタジオです。よろしくお願いします」のように返信しなくてもよい内容の場合もあります。

しかし、この時でも自分がメール内容を確認しただけで終わらせてはいけません。

メールを送った相手は、返信がなければメールをみてくれたのか心配になります。そのため、必ず一言「了解しました」でもよいので返信します。

このように、タレント業では相手に心配させないために、例え些細なメールであっても内容を確認した後は、了解した意思を返信することはとても重要です。

業務確認は自分から行う

仕事の前日は、翌日の確認の連絡をいれます。これはタレント業務を行う上では大切なことですので、必ず自分から行うようにしましょう。

そのため、事務所の営業が始まったら、なるべく早く行っておくと安心です。間違えても、忘れていて夕方ぐらいに事務所から確認の連絡がくるようなことが無いように心がけます。

そして、仕事の当日は出発確認を行います。

事務所に案件内容と入り時間、場所を伝え、「これから出るので、入り時間の30分前には現場周辺に到着予定です」と、しっかりつたえます。そして現場に入る時にも「今から現場に入ります」と連絡します。

最後に仕事かおわったら、業務終了報告をします。すでに事務所の営業時間はおわっているかもしれませんが、留守電にメッセージを入れるかメールを送信し、必ず報告するようにします。

タレント業務は、あなたと事務所の間だけで行われているわけではありません。その仕事に携わる全ての人の信頼のもとで行われています。自分にとっては些細なミスであっても、現場では大問題になることもあります。

人間同士が行なうコミュニケーションでは、悪気はなくても勘違いや思い込みをしてしまうことがあります。

そういったことを防ぐためにも、こまめに連絡を取り合うことが、勘違いや思い込みによるケアレスミスを防ぐことにつながります。

タレント業を長く続けるには、相手に「あなたなら安心して仕事を任せられる」と思われることが大切です。そのためにもマメな連絡を心がけて、信頼を積み重ねて下さい。