タレントは質感のよい服装を心がける

タレントは質感のよい服装を心がける人は見た目が9割といいますが、確かにその通りです。例えどんなに仕事ができたとしても、しわくちゃなスーツで営業に行ったら、初対面の人は「このひと大丈夫かな」と不安になります。

しかし、アイロンがかけられたスーツを着て、ネクタイもしっかりとし締めた服装で営業に行けば、相手に対して信頼と安心感を与えることができます。

初対面の相手はあなたのことを知らないので、最初は真っ先に目に飛び込んでくる「見た目」で判断します。

ここでもし、最初の見た目で相手に良い印象を与えることが出来なかったとしたら、より具体的なビジネスに話が進展することなく終わってしまうかもしれません。

そのため、タレントとして活動する際は、まずは相手に良い印象を持ってもらうために、質感のよい服装を心がける必要があります。

生活感を感じさせない服装を意識する

タレントはオーディションや、ネタ見せでクライアントと実際に会う機会が必ずあります。このときに、汚れている服やすり減った靴で出向くと、その時点で仕事に対する心構えが疑われます。

クライアントに対する意識が低いタレントよりも、クライアントに会うことをしっかりと意識しているタレントの方が、明らかによい印象を持ってもらえます。

以前、あるオーディションに参加しました。そのときは、たくさんのマジシャンが来ていました。個性的な服を着ている人もいれば、オーディションを意識してスーツで参加する人など、服装はさまざまでした。

初めて会うマジシャンもいたので、お互いに挨拶をしていました。

その中に「なぜそのような服でオーディションに参加したの」と質問したくなるほど、オーディションを意識していない服装で来ている人がいました。

服装に生活感が溢れでてしまっているのです。

これでは初対面で、相手に与えるイメージがあまりにも悪すぎます。その人はオーディションに受かることはないだろうと思っていました。

案の定、その人はオーディションに受かりませんでした。

ちなみに、そのオーディションに私は合格しました。別に大したことはしていません。オーディションを意識した服装で参加し、いつも通りのマジックを見せただけです。

ただ、このとき私がオーディションを意識しないで、生活感溢れる服装で臨んでいたとしたら、マジックの内容が評価されたとしても、第一印象の悪さで落とされたかもしれません。

質感の良い服装とは?

質感のよい服装とは、高級な衣服で身を固めることではありません。「きちんと手入れが行き届いた衣服で、相手に会うことを意識した服装」ということです。

たまにブランド品で身なりを固めて、ギラギラしている人がいます。この場合、そのようなキャラクターが既に定着しているタレントなら良いかもしれません。

しかし、タレント初心者でそのような服装をしていると、相手に対して威圧感を与えると同時に「勘違いしている」と思われるので、ふさわしい服装とは言えません。

社会人として常識的な物腰の柔らかい服装でオーディションや打ち合わせに臨むのが好ましいです。

また、本番の衣装にも質感を意識することは重要です。個性的な衣装の場合、一般的なお店では売っていないので自作することになります。

ただ、よほど裁縫の腕が良くなければ、自分でうまく衣装を製作することはできません。

例え作れたとしても、近くで見れば明らかに縫い方が下手で、遠くから見てもセンスのなさが分かってしまいます。

市販されていない個性的な衣装を作る際は、裁縫が本当に得意な人に頼むか、お金をかけてでもプロの衣装屋にオーダーするのが最良の方法です。

専門家に頼んで製作してもらった衣装は、とても質感がよく、体にもピッタリと合います。このような衣装を着れば、本番でお客様に生活感を感じさせることなく、説得力のあるパフォーマンスが行えます。

タレントは気を抜くと相手にナメられます。だからといって、威圧的になるのも得策とはいえません。

相手にナメられず、威圧的にもならないためには、質感の良い服装を意識して仕事に臨むことが大切です。