タレントには商売人と技術者の気質が求められる理由

タレントには商売人と技術者の気質が求められる理由あなたは、商売人と技術者の違いを考えたことはありますか?

商売人とは、商品を売ることを専門としています。技術者は、最高の技術を投入した商品を開発するのが専門です。

このどちらかが欠けても商売は成り立ちません。そのため、多くの会社は技術開発を専門とする技術者と、商品を売り込むことを専門とする営業マンがいます。

もちろん、技術開発と営業が両方できれば、それにこしたことはありません。ただ、人には得意、不得意があります。「天は二物を与えず」というように、一人の人間ができることには限度があります。

そのため、会社は社員に得意分野に特化して仕事をしてもらうことで、より効率良く利益を上げようとしています。

タレントの技術は売り込みをしながら身につけていく

しかし、タレントは技術開発と営業の両方ができる必要があります。

特にタレント初心者の頃は、あなたのことを誰もしらないので、まずは「自分自身を売り込むための営業能力を磨く」必要があります。

また、売り込みは行ったものの、何もできなければ、あなたは欠陥商品ということになってしまいます。

そのため、売り込みを行いながら、同時にあなた自身の商品価値を高めるために、技術開発も行わなければなりません。(この場合の技術開発とは、お笑い芸人であれば、ネタの開発であったり、モデルであれば、魅力的なスタイルを作ることです)

私は、2001年からマジシャンとして活動しています。最初の頃は技術もなければ、営業能力もありませんでした。

しかし、満足のいくマジックができるようになってから売り込みをしていたのでは、いつまでたっても仕事は依頼されません。

今思えば本当に図々しいと思いますが、とりあえず大した技術も経験もないにも関わらず、必死に売り込みをしていました。

売り込みの仕方も分からないので、プロフィールをパソコンで作り、とりあえず、イベント会社や学校、幼稚園、一般企業などに送りました。

ほとんど、反応はありませんでしたが、それでも少しは興味をもってくれた人もいて、実際に仕事にも結びつきました。

そのようにしていると、中には応援してくれる人も現れました。これは実際にやってみないと分からないことです。

ちなみに、その頃に私を応援してくれた人とは、今でも深い繋がりがあります。私にとってはなくてはならなかった方たちなので、今では私がその方々に恩返しをしたいと考えています。

技術は活動していく中で磨くことができます。そして、最初の頃は、自ら積極的に売り込んでいかなければ仕事を取ることはできません。

そのため、自信がなかったり少し図々しいと思ったりするかもしれませんが、売り込みに消極的にはならないようにしましょう、

私の場合も、売り込みをしながらマジックやトークの技術を磨いていきました。

タレントは積極的に売り込みをしてチャンスを掴む

大手プロダクションに入ることができれば、売り込みは会社が行なってくれます。

しかし、タレント初心者のあなたに、大手プロダクションから声がかかる可能性は、よほど他の人にはない強烈な魅力がない限りまずありません。

そのような限りなくゼロに近い可能性を期待するよりも、まずは売り込みを行なったほうが、チャンスを掴むことができます。

以上のことからタレントには、商売人と技術者の両方の気質が必要となることが理解できたかと思います。

最初は大変ですが、両方の技術を身につけることが、タレントとして長く活動していくための秘訣です。