タレント活動を行う上で時間厳守の徹底はとても重要です。しかし、どんなに気をつけていても想定外のアクシデントで遅刻してしまうことはあります。
そのような場合、いち早く状況を報告し、現場への迷惑を最小限に留める努力を行う必要があります。
連絡を自己判断で決めてはいけない理由
例えば、あなたは入り時間の1時間前に到着できるように、余裕を持って行動していたとします。しかし、トラブルで乗っている電車が止まってしまいました。
このような場合、他の方法で現場に向かうことができないので、一刻も早く状況を事務所に連絡する必要があります。
この時、自己判断で「電車はすぐ動きそうだから心配ないだろう」と考え、事務所への連絡を怠ってはいけません。もしかしたら、電車は1時間経っても動かないかもしれないからです。
あなたは1時間の余裕をもって行動しています。そのため、すぐに連絡を入れておけば事務所も他のタレントを手配したり、現場のスタッフに状況を伝えたりと対処する余裕があります。
早くトラブルの状況を現場に伝えることができれば、現場も対策をそれだけ早く立てることができるため、大事には至らずに済むかもしれません。
しかし、自己判断で、例えば電車が止まって15分経過してから連絡をした場合、対策が間に合わなくなってしまうことも考えられます。
こうなると、たとえ一時間の余裕を持って行動していたとしても、あなたに非があることになります。
すぐに連絡を入れていれば、あなたが非難されることはありません。しかし、自己判断で連絡が遅くなった場合は、あなたが非難されることになります。
以上のことから、現場に向かう途中でアクシデントに巻き込まれ、遅刻しそうになったときは、すばやく事務所に状況報告を入れ、適切な対処をしてもらうことが大切です。
理不尽でも素直に謝罪することの重要性
前述のような場合、あなたは1時間の余裕を持って行動し、事務所へもいち早く状況を報告していたため、一切批難されることはありません。
しかし、現場のスタッフにはとにかく「遅刻してしまい申し訳ありませんでした」と謝ります。ここで、自分には非がないことを自ら言ってはいけません。
例え、あなたに一切の非がなかったとしても、遅刻したことには変わりありません。そのため、一切の言い訳や説明はせず、素直に謝ることが重要です。
現場には事務所から連絡が行っているので、スタッフは状況を理解しています。スタッフも人間ですので、理由があって遅刻したタレントに対して怒ることはありません。
また、一切の言い訳をすることなく素直に謝ると、スタッフへの印象も良くなり、これからも積極的に仕事を振ってくれるかもしれません。
タレント業はあなた一人で成り立っているのではありません。
多くのスタッフや出演者も関わることで仕事が進みます。たった一人の遅刻でも、時にはとても大きな被害を引き起こすきっかけになることもあります。
そのため、遅刻に対しては相当シビアに考えることが大切です。
とにかく、想定外のアクシデントに遭遇した場合は、連絡が全てです。そのため、携帯を忘れるようなミスは絶対にしないように心がけましょう。
もしかしたら、遅刻の原因があなたにないのに、謝らなければいけないのは、とても理不尽に思うかもしれません。
しかし、タレント業界では特に、言い訳する人は気に入られません。
そのため、あなたに非がないのに、想定外のアクシデントにより遅刻してしまった場合は、先ほど述べたように、逆に「相手に良い印象を与えるチャンスだ」と思い、誠意を込めて謝ることが重要です