タレントを目指す人はたくさんいます。その中でも特に志が高い人は、ダンスや英会話、芝居など多くの技術を身につけ、よりタレントとしての価値を高める努力をします。

そのため、レッスンやスクールに通います。

ただ、レッスンを受けるには、それなりの費用がかかります。高い費用を払ってレッスンを受けるからには、しっかりとした教室や講師を選ぶ必要があります。

多くのレッスンは全額前払い制を採用している

レッスンを受ける際に必要なのがレッスン代です。このレッスン代の設定は高額なところが多いです。

私はマジシャンですが、以前体の動きを綺麗に見せるために、社交ダンスを習ったことがあります。マンツーマンの個人レッスンで、1レッスン30分で3000円でした。

毎回、通うごとに支払うシステムであれば、かなり良心的な教室です。しかし、そのようなシステムでレッスンを行なっているところは少ないのが現状です。

社交ダンス教室の場合はチケット制でした。あらかじめ、3万円、6万円、9万円とあるチケット料金の中から選びます。

このとき、3万円を選択すると10レッスン受けられますが、9万円を選択すれば50レッスン受けられます。3万円を3回に分けて購入する場合より、9万円を1回で購入した方が20レッスン分もお得になります。

スクールの多くは、高額になればよりお得になる料金前払いシステムを採っています。

このような料金システムのため、レッスンに本気で臨む気持ちが強い人ほど、より高額なチケットを購入し、少しでもお得にたくさんレッスンを受けようと考えます。

このとき、気を付けなければいけないことがあります。それは、教室の閉鎖や倒産です。

大学受験の学習塾などと違い、タレントが受けるレッスンは、一般の人ではあまり受けないニッチな分野が多いです。個人でやっていたり、教室の母体が小さいことがほとんどです。

講師が病気になったり、教室の経営状況が悪化すると、突然閉鎖することがあります。閉鎖されてしまうと、前払いで払ったレッスン料が戻ってくることはほぼ期待できません。

多くのレッスンは、上記のような支払いシステムを採用しています。自分のレベルを上げたいと思う熱い気持ちも分かりますが、そもそも倒産してしまっては元も子もありません。

レッスン料金は分納にするべき理由

そのため、レッスンを受講する場合は、割高でも分納にした方が安全です。クレジットカードでの分割払いや、銀行口座引き落としが可能なら、それらを選択することをお勧めします。

私は以前、英会話スクールに通っていました。このときは、英語を何としてでも習得しようという思いが強くあり、迷わず一番高額なコースを選択しました。

料金は、600レッスンで90万円ほどです。しかし、200レッスンほど受講したところで、なんと英会話スクールが倒産しました！

テレビCMを散々流していた大手英会話スクールでも、倒産することがあるということです。

これには、さすがに怒り心頭になりました。ただ、どんなに怒ったところで残りのレッスン料金は返金されません。約60万円をドブに捨てたのと同然です。

私の場合は、現金一括で最初に全て払ってしまいました。私と同じような支払いをした人は、同じように泣き寝入りするしかありませんでした。

しかし、クレジットカード分割払いや、銀行引き落としの分納払いを利用していた人は、それほど大きな被害に合わずに済みました。せいぜい、1ヶ月分のレッスン料が先に引き落とされたぐらいです。

銀行やクレジットカード会社は、当然スクールが倒産すれば、引き落としを自動で止めてくれます。

また、レッスンを受けていないにも関わらず、倒産して引き落とされた料金についても、返金してくれる可能性があります。

私はこの件を期に、それ以降に受けているレッスンは全て分納か、利息を取られてもカードの分割払いを利用しています。多少割高になっても、万が一倒産した時の被害を最小限に留めることができるからです。

もし、あなたがこれからレッスンを受けようと考えた場合は、この記事のことを思い出して下さい。契約する前は、レベルアップしたい熱い気持ちを抑え、冷静になることが重要です。

くれぐれも、前払いによって泣き寝入りすることがないよう、注意を払ってレッスンを受講してください。