イリュージョンマジックショー(大きな機材を使ったマジック)で人気があるマジックの一つに、チューブアウトイリュージョンがあります。
チューブアウトイリュージョンとは、人がギリギリ入る箱の中にアシスタントが入り、マジシャンが大きな穴の開いたチューブを箱に差し込みます。すると、チューブが反対側に貫通してしまうマジックです。
アシスタントの逃げ場は無いにも関わらず、大きなチューブが貫通します。しかもチューブを通して反対側が見えるので、観客はいったいアシスタントがどこに消えたのか不思議に思います。
イリュージョンマジックは不思議さにプラスして、スリルを楽しむもパフォーマーです。そのため、人を切断したり刺したりするシーンが多くあります。
こういった演出は刺激が強く、子供に見せるには相応しくない場合があります。
ただ、チューブアウトイリュージョンは、一般的に危険と思われる道具(剣や槍など)を使わないので、子供でも恐がらずに楽しむことができます。
チューブアウトイリュージョンが日本で重宝される理由
イリュージョンマジックの機材の多くは、アメリカやヨーロッパなどで作られています。日本とは違い国土が広く、ホテルや家も大きいです。
そのため、作りがコンパクトではありません。例えば、車を比べれば分かると思いますが、外車と日本車では外車の方が大きなものばかりです。これと同じことがイリュージョン機材でも当てはまります。
外国製のイリュージョンを日本で演じようとすると、大きすぎてホテルや劇場に入らない場合があるのです。
しかし、チューブアウトイリュージョンは、数あるイリュージョンの中でも、機材がかなりコンパクトです。
運搬しやすく、小さな会場でも搬入できるため、日本ではとても重宝されているイリュージョンです。
チューブアウトイリュージョンのバリエーション
チューブアウトイリュージョンには、いくつかバリエーションあります。「チューブを差し込む」ということに関しては、どれも同じです。
しかし、ただ単にチューブを差し込むだけでは面白味に欠けるので、現象がより不思議に見えるような工夫がされています。
因みに上の写真の機材は、三角形のチューブを二本差し込み、さらに箱が斜めにスライドします。
他にも、チューブと剣を差し込むモデルや、箱が横にズレるモデルなどがあります。
ステージマジックショーのアクセントにイリュージョンを一点追加するだけで、雰囲気がだいぶ豪華になります。
チューブアウトイリュージョンは、イベントやパーティー、結婚式、芸術鑑賞会などで、とても喜ばれるマジックです。
ステージが狭い場合でも演じることができるので、マジックショーをご検討されている場合は、まずご相談ください。