企業は接待パーティーを開くことがよくあります。そうすることで、投資家や政治家に新規事業に対する理解を深めてもらえたり、日頃ご愛顧にしてくれている顧客に感謝の気持ちを伝えることができるからです。
私はプロのマジシャンとして活動しています。結婚式やイベント、ときには企業の接待パーティーに呼ばれてマジックを披露しています。
接待パーティーは、年間を通して多くの企業が行なうことから、その重要性がわかります。
接待パーティーで雰囲気を温める重要性
接待パーティーはゲストに快く過ごしてもらうために、気配りが行き届いています。
ホテルスタッフ以外にも、パーティーコンパニオンがそれぞれのテーブルに付き、ホテルスタッフがいない時でも、ゲストの要望に即応できる体制を整えています。
さらに、企業によってはタレントによるエンターテイメントショーを行い、ゲストをもてなします。
ただ、接待パーティーは、会場の空気が温まるのが遅いです。身内や気の知れた仲間と行うパーティーとは違い、ゲストも招待されているので、緊張感を持ち失礼のない振る舞いをしようと意識するからです。
各テーブルには、企業の担当者が最低一人は座り、ゲストが楽しく過ごせるように話題を取り持ちます。ときには、コンパニオンも話に加わり場を和ませます。
しかし、彼ら彼女らはエンターテイナーではないので、誰もが楽しめる話のネタをもっていません。当たり障りのない会話をするに留まります。
ゲストも話を聞き、楽しんではくれますが、社交辞令の域を超えることはありません。
このような状態で、いきなりエンターテイメントショーを始めても、会場の雰囲気が十分に温まっていないので、盛り上がりに欠けます。
誰もが知っている有名タレントであれば、「待ってました」と言わんばかりに盛り上がるかもしれません。ただ、そのようなタレントはスケジュールが目一杯うまっていて、ギャラも高額なので簡単に呼ぶことはできません。
そこで、テレビに頻繁に出演こそしていないものの、実力のあるタレントが呼ばれます。
ただ、そのようなタレントは知っている人もいれば知らない人もいます。知らない人にしてみれば、そのタレントのショーはそれほど楽しめないと感じるかもしれません。
テーブルマジックがオープニングアクトに最適な理由
そこで、ゲストの誰もがショーを楽しめるようにするためには、あらかじめ会場の雰囲気を温めるオープニングアクトを行なう必要があります。
落語やアイドルのショーでもオープニングアクトは行われます。
その理由は、オープニングアクトを行なうことで、会場の雰囲気が温まり、その後のメインショーが最初から盛り上がるからです。
そして、マジックはメインとなるショーの前に、オープニングアクトとして行なうことで、会場の雰囲気を温める役割を担います。
会場の雰囲気を温めるには、テーブルマジックがとても有効的です。テーブルマジックとは、マジシャンがゲストのテーブルに伺い、ゲストの目の前でマジックを見せるスタイルのことです。
テーブルマジックでは、目の前であり得ないほど不思議な現象を起こすことができます。見ている人は「どうやっているのだろう」という気持ちになり、興味深くマジックを楽しんでくれます。
例えば、千円札が一瞬で一万円札に変わったり、破いたトランプを握ってもらうと、相手の手の中でくっついたりするマジックです。
見るだけではなく体験もできるので、多くの人が身を乗り出してマジックに夢中になります。
人は不思議なことに対して興味を抱き、その謎を解き明かしたいという探究心を持っています。
マジックは正に人の不思議さへの探究心を刺激するパフォーマンスです。タレントの知名度やパフォーマンスのジャンルに関わらず、誰もが楽しむことができます。
テーブルマジックは、接待パーティーでゲストの緊張感をほぐし、遠慮がちな人の気持ちを高め、会場を和ませます。このようにすることが、その後に行なうメインショーを最初から盛り上げるのにとても有効的です。
接待パーティでタレントのショーを行なう場合は、ぜひオープニングアクトでテーブルマジックを行なうことも考えてみてください。