タレントやマジシャンに限らず、全ての分野でプロと素人がいます。
私はプロのマジシャンです。そのため、他の分野のプロの仕事についても、とても気になります。そこで、プロと素人は何が違うのかを考えてみます。
プロと素人の違いは、ギャラが発生するかしないかです。
プロに頼むということは、自分自身ではできないことを、お金を払ってその道の専門家に解決してもらうことになります。
プロはお金をもらっているからには、金額に見合うか、それ以上の満足度をお客様に提供する責任があります。
プロの仕事はギャラ以上にスピードと確実性が求められる
プロと素人の線引は曖昧なことがあります。例えば、カメラマンの場合、素人でも趣味で高級なカメラをもっていれば、それなりに良い写真が取れます。
料理人の場合でも、素人で趣味で料理を研究している人であれば、プロ並みの美味しい料理を作ることができます。
マジシャンの場合も、マジックのマニアや、手品道具を収集するのが趣味の人であれば手品はできます。
では、それら素人とプロではどこが違うのでしょうか?
それは、スピードと確実性です!
プロは結果を出すまでのスピードがとにかく早いです。私はパソコンが苦手です。ホームページを作るにしても、そもそもソフトを使いこなすまでに時間がかかりすぎるので、なかなか完成しません。
ところが、プロに頼めば1日も待たずに立派なホームページを作ってくれます。画面表示が変になっていることもありません。
結婚式でプロのマジシャンが余興をするときも同じです。
とにかく、お客様が盛り上がるまでのスピードが早いです。また、例え失敗したとしても、お客様に失敗したことを感じさせずに確実に演技を着地させます。
プロは道具ではなく経験を頼りにする
プロはその道の経験が豊富です。プロはお金をいただいているからには、どんなに困難な状況でも対応しなければなりません。
素人では対応できない困難な状況でも、何ごとも無かったかのようにこなせるのがプロです。そこが素人とプロの違いです。
例えばプロの料理人は、良い包丁を使って料理をします。
ただ、100円ショップの包丁でもおいしい料理を作れます。良い包丁を使っているのは、より短時間で確実に料理をつくるのが目的だからです。
包丁が100均のものに変われば、料理をつくるスピードは遅くなるかもしれません。しかし、美味しい料理を作れることに変わりはありません。
プロのカメラマンも、例え安いカメラであっても良い写真が撮れます。
写真はカメラの画素数や連射速度といった性能も大事ですが、なにより大切なのは構図です。プロのカメラマンは豊富な経験から、直感的に良い構図がわかります。
素人では迷ってしまう構図をすぐに決めることができるため、シャッターチャンスを逃しません。
高性能なカメラを使うのは、決定的な構図を逃さないためです。しかし、、例え安いカメラであっても、豊富な経験から見応えのある写真は取ることができるのです。
このように、プロは道具ではなく経験に頼って仕事をします。
タレント初心者の頃は多くの経験を積む必要がある理由
あなたがタレントを目指す場合、プロのタレントになるということです。お笑いタレントであれば、多くのお客様に確実に笑って楽しんでもらわなければいけません。
モデルであれば、色々な衣装を着こなし、洋服の魅力を最大限に引き出す必要があります。
ただ、早く確実にできるようになるためには、多くの経験が必要です。
そのため、特にタレント初心者の頃は少しでも多くの仕事をこなし、経験を積むことが大切です。これを繰り返せば、仕事のスピードとクオリティーが上がり、信頼と実績を積み重ねることができます。
その結果、「仕事を頼むならあなたにお願いしたい」と相手に思ってもらえれば、プロのタレントとして成功しているといえます。
プロのタレントとして安定して仕事を取るには時間がかかります。そのため、タレント初心者は地に足を付けて確実に多くの仕事をこなすことが大切です。