イベントにタレントを呼び盛り上げてもらうためには、タレントに予め客層を伝えておくことが大切です。
プロのタレントであれば、どのような客層でも7割ぐらいのお客様には確実に楽しんでもらえるパフォーマンスをします。
ただ、詳しい客層が分かればその分、お客様に合わせたパフォーマンスができるので、より喜んでもらうことができます。
客層に合わせたパフォーマンスをすることの重要性
もちろん、その時の状況によりアドリブで対応することもできます。しかし、事前に客層が分かっていれば、アドリブでは対応できない、より深いパフォーマンスが行えます。
例えば、演奏家に出演依頼する場合、事前に客層を伝えておけば、より客層にマッチする楽譜を用意しておくことができます。そうすれば、より客層にマッチした音楽を本番で演奏することができます。
よくあるパターンは「とりあえず何でもいいからやって」という依頼です。そのような依頼では、タレントは誰もが平等に楽しめることを演じます。
しかし、終わってから「もう少し子供向きの方が良かった」とか「大人は楽しめたけど子供には難しかった」と言われることがあります。
もし、上記の場合でタレントにあらかじめ客層を伝えていれば、タレントも客層を意識したパフォーマンスを準備できたので、よりお客様に楽しんでもらえることができたはずです。
イベントにより客層は様々
私はマジシャンですが、ショーの依頼を受けた際には必ず客層を訪ねます。例えば、会社の忘年会でマジックショーの依頼を受けた場合、忘年会なのでお客様は社員だと考えます。
しかし、社員の家族も参加できるとなれば、お客様の中には子どもがたくさん参加するかもしれません。また、社員の他に懇意にしている取引先の人も参加するかもしれません。
このように忘年会一つをとっても、会社により客層はさまざまです。
マジックの場合、年齢によっては難しく感じてしまうパフォーマンスもあります。難しいパフォーマンスは、理解できない客層にとっては楽しめないので、すぐに飽きてしまうことになります。
また、懇意にしている取引先の人が参加すると教えていただければ、その方に参加してもらうマジックをすることもできます。
この場合、「あなたの会社の忘年会に参加して楽しめた」という良い印象をもってもらうことができるので、来年もより良好な関係でビジネスができることに繋がるかもしれません。
私はマジシャンなので、例えがどうしてもマジックに関することになってしまいますが、他のタレントの場合でも同様のことがいえます。
タレントは「せっかくイベントに呼んで頂いたからには、お客様にできるだけ楽しんでもらいたい」という気持ちで臨みます。お客様も「参加するからにはイベントを楽しみたい」と考えています。
タレントを呼んでイベントをより楽しく盛り上げるには、事前に客層をタレントに伝えるという、たったそれだけのことで、盛り上がり方がかなり違ってきます。
そのため、イベントの主催者や幹事は開催するイベントに集まる客層をあらかじめ調べ、それをタレントに事前に伝えることが、よりイベントを盛り上げるための秘訣となります。