意味のあるタネ明かしをしてマジックの理解を深めてもらう重要性

意味のあるタネ明かしをしてマジックの理解を深めてもらう重要性
私はプロのマジシャンです。マジックショーをすることでギャラをいただき、生計を立てています。

マジックにはタネも仕掛けもあります。マジシャンはタネや仕掛けをあやつり、利用することで不思議なマジックを演じています。

マジシャンにとって、タネと仕掛けは飯の種です。タネと仕掛けを明かすことは、マジシャンとしての魂を売るようなものです。「マジックのタネ明かしが善か悪か?」と質問されれば、悪と答えます。

ただ、実際には多くの人がマジックのタネや仕掛けを知りたがっています。

安易なタネ明かしはしない方が良い理由

マジックはとても不思議です。マジックを見せられた人は、どうやって不思議な現象が起きたのか、その謎を解き明かすことに夢中になります。

この、「謎を解き明かしたい」という心理を利用して、テレビではたくさんのタネ明かし番組が放送されています。これらの番組では、マジシャンが不思議な現象を見せ、そのあと直ぐにタネを明かします。

しかし、これではマジックの本質的な部分を理解することはできません。

マジックは、タネや仕掛け以上に、見せ方や、タイミング、相手の視線と心理の誘導が大切です。タネ明かし番組では、このような部分は省き、タネや仕掛けのみを明かしています。

次から次へとマジックのタネを明かされても、マジックを習得することはできません。その時はタネがわかったとしても、情報量が多すぎて何も身につかないからです。

安易なマジックのタネ明かしは、マジシャンにも視聴者にも得になることがないので、行わない方が良いと言えます。

マジックのタネを明かして手品の楽しさを知ってもらうには

しかし、相手がしっかりとタネを理解し、正しい方法で演じることができるようなタネ明かしであれば、話は別です。私たちマジシャンも、最初は誰かしらからマジックを教わり、マジックができるようになりました。

そして、マジックの不思議さと楽しさを多くの人に分かってもらいたいという思いでマジックを演じています。

誰かしらが真剣な気持ちでマジックに取り組まなければ、マジックという文化は廃れてしまいます。そのためには、タネや仕掛を少しは公開して、マジックに興味を持ち、真面目に取り組む人を育てる必要があります。

私はショーの中でタネ明かしをすることがあります。ショーで演じたマジックのタネを明かす訳ではありません。きちんと観客がマジックを理解し、ショーの後には誰かに見せたくなるようなマジックを教えています。

簡単なマジックでも、正しい見せ方をすればとても不思議です。簡単にできるマジックを覚えておいて損することはありません。

大人であれば、ビジネスシーンやアフター5でマジックを見せると、注目を集めることができます。相手の印象にも残るので、名前を覚えてもらいやすくなります。

話が行き詰ったときでも、さり気なくマジックをすることができれば、場の空気を和ませることができます。

子供であれば、手先が器用になったり、友達とうまくコミュニケーションをとったりすることができるようになります。

できるマジックのタネを明かし、マジックに興味をもってもらう

マジックショーはお客様でも出来るマジックを少し教えた方が、より盛り上がります。私は今までマジックを見せてきた中で、お客様に何度も「何か簡単にできるマジックを教えて」と言われたことがあります。

このことから、人は誰でも少しは「不思議なことができるようになりたい」という思いがあることが分かります。

もし、マジックショーの中で、誰にでも簡単にできる有益なマジックをレクチャーするプログラムを組み込みたい場合はご相談下さい。

年齢や客層に合わせた、さまざまなレクチャープログラムを用意しています。

不思議なマジックを見て、なおかつマジックが覚えられるマジックショーは、学校公演や企業研修といった場でも、とてもご好評をいただいております。

みなさまがマジックを正しく理解し、日常生活にマジックを役立たせることができるのであれば幸いです。