トランプマジックで物事を結果から考えるトレーニングを積む

トランプマジックで物事を結果から考えるトレーニングを積む子供にマジックを見せるとき、何を演じればよいか分からない場合は、トランプマジックがおすすめです。トランプマジックはバリエーションが豊富です。

たった一つのトランプで、たくさんのマジックができます。テレビのマジック番組でもよく行われているので、子供でも馴染みがあり、楽しんで見てくれます。

トランプマジックは簡単な技法で不思議なマジックができる

トランプマジックはいっけん難しそうにみえますが、コツと見せ方さえ理解できれば、比較的簡単に覚えることができます。

先ず、トランプマジックの解説本を一冊買い、基本技法や代表的な作品を覚えます。読み始めは、こんなやり方で不思議に見えるのか疑問に思うはずです。

ところが実際には、マジシャンがやっていることも、解説本とほぼ同じです。初心者との違いは、見せ方や喋りがうまいだけです。

まずはあなたも、例え子供だましに思えるマジックでも覚えて下さい。そして、そのマジックを子供に見せれば、きっと驚いてくれるはずです。

トランプマジックで子供に「シンプルに考え応用する力」を教える

子供がマジックに興味をもってくれたら、どのようにマジックをやったのか考をえさせます。トランプマジックの原理は単純です。しかし、単純がゆえに人は難しく考えてしまいます。

あなたの子供もきっと最初は難しく考えてしまうでしょう。

ところが、前述したとおり、トランプマジックは不思議にも関わらず、そのタネは極めてシンプルであるため、子供でも考えればタネを推測できる特徴があります。

具体例をだします。

相手が選んだトランプを当てる場合、「裏から見て分かる特殊なトランプを使っているのでは?」と多くの人は考えます。確かに間違った考え方ではないですが、これではいつも特殊なトランプを使う必要があります。

実際のタネはこうです。トランプの一番上と一番下のカードを予め覚えておくだけです。

この状態で相手が選んだカードを、トランプの一番上に戻してもらいます。そして、真ん中からトランプを分け、上下を入れ替えます。

すると、相手のカードは「あらかじめ覚えたトランプの間」に挟まれることになります。

後は、あらかじめ覚えたトランプを探すだけで、簡単に相手の選んだカードを見つけることができます。

このようにトランプマジックのタネは、シンプルなものがほとんどです。少し原理が分かれば、その考えを膨らませて、手品全体のタネも推測できるようになります。

これは、子供にシンプルに考え、その考えを膨らませ応用させるトレーニングになります。

物事の結果をさかのぼって考えることの重要性

子供にトランプマジックを見せ、タネを考えさせることは、物事を結果から考えるトレーニングにもなります。なぜ、そのような結果になったのかという理由を考えることは、子供が成長する上でとても大切なことです。

例えば、成績が良い友だちがいるとします。

その友達がなぜ成績が良いか、その理由を考えることができれば、自分にも当てはめることができます。そして、同じように成績を上げることができます。

しかし、良い成績の理由を考えられなかった場合、「生まれつき頭が良い」とか、「親が医者だから」といった、見当違いな考え方になってしまいます。

このような考え方では、きちんとした解決策を導きだすことができず、いつまでたっても成績はよくなりません。

成績が良い友だちは、毎日1時間以上、その日に習ったことを復習し、次に習うことを予習するといった努力を必ずしています。

その理由を冷静に考えられなければ、いつまでたっても良い成績を取ることはできません。

トランプマジックのタネを考えることは、「どうしてそうなったのか?」という、物事の結果から考えるトレーニングにもなります。

結果から考えるトレーニングにトランプマジックを勧める理由

先にも述べた通り、トランプマジックのタネを考えることは、物事をさかのぼって考えるトレーニングに有効的です。

では、色々な種類のマジックがある中で、なぜトランプマジックを勧めるのでしょうか?

それは、トランプマジックはトランプ一つで完結できるため、シンプルにタネ(過程)を考えるトレーニングになるからです。

他のマジックではそのようにはいきません。

例えば、ハンカチから花が出現するマジックを考える場合、ハンカチにひみつのポケットを付けて、花もバネで広がる仕掛けが必要で…… と複雑になります。

このような一般的なマジックのタネを考えても、結果からシンプルにタネを導き出すトレーニングにはなりません。

それに対して、トランプマジックであれば、使うものはトランプだけなので、シンプルに結果からそのやり方を考えることができます。

もう一つ例をだします。

子供の手に置いたジョーカーが、ハートのAに変化したとしたら、子供はとてもおどろきます。このタネを考える場合、トランプをどのように操ったかを結果から考えればよいので、シンプルに考えることができます。

このように、トランプマジックのタネを考える場合、結果からさかのぼって考えればタネが推測できます。これがシンプルに答えを導きだすためのトレーニングになるのです。

子供が成長していくうえで、物事を冷静に考え、理論的に結果を導き出せるようになることはとても重要です。これができないとすぐに諦めるクセが付き、最後はカンや占いといった神頼みになるからです。

良い結果には必ず理由があります。そのためには、きちんと良い結果を出すための過程を歩む必要があります。

そのためのトレーニングとして、トランプマジックのタネを考えることは有効的です。

時間がある時にぜひ親子で、トランプマジックトレーニングを行なってみてください。